
スクールカウンセラーとして五年間、子どもたちや先生保護者のカウンセリングをしてまいりました。
山の中にある小さな小学校。
田畑や森や川があって、見下ろすと海も見えます。
自然豊かな学校に、かわいい子どもたちが通っています。
運動場では、ひとクラス10数人の体育の授業をしています。
どこにでもある田舎の小学校の風景です。
私の隣で校内を案内して下っていた先生が、子どもたちを指さして私に教えてくださいました。
あの子とあの子とあの子…
3~4人の子どもたちは、保育園から発達障害で薬を飲んでいると。
体育の授業も、教科の授業も、拝見しましたが、普通に授業を受けていて特に目立ったことはありません。
先生の話によると、保育園で集団生活からはみ出した子は、保育士さんから保護者へ、他の子と違うみたいだから病院へ行くようにと勧められるそうです。
そして、病院に行くと、薬が処方され、保育園から服薬開始…。
小学校低学年になっても、服薬継続しているそうです。
世の中、ズレていませんか?
子どもは元気エネルギーの塊です。
じっとなんてしていられない!
走り回って遊んでケンカして泣いてそのあとはケロッとしてまた一緒に遊んで。
たくさんの体験をしてその中で様々なことを学びます。
大人のことも子どもはちゃんと見ています。
けれど、語彙が少なくて、自分の気持ちを上手く伝えられないのですね。
大人が先回りして、集団からはみ出した子は、普通と違う、異常なのだから、病院へ行けという。。
そうやって、幼いころから薬でコントロールされています。
カウンセラーの私が精神科の医師にたてつくことよりも、病院、保護者、学校、カウンセラーみんなでともに子どもを見守る体制でやれないかと試みたこともあります。
また、先生の中には、薬で静かになってくれると(先生にとって授業等)やりやすいと大人の都合で考えておられる方もいらっしゃいます。
一方、よく学んでおられる先生の中には、薬は早く辞めさせたいと頑張っておられる先生もいらっしゃいました。
私は、薬は対処療法に過ぎない。
根治には、親や先生の「愛」しかない。
そう思って、子どもの周りにいる大人たちのカウンセリングとヒーリングに重点を置いておりました。
子どものカウンセリングは、あなたはもともと素晴らしい子だと自己肯定感を上げるように試行錯誤しながら、楽しくお話しておりました。
私の感覚では、ほんとうに薬が必要な精神疾患の子どもは、ほんの数パーセントで、ほとんど全員は普通に元気なそれぞれの個性をもった子どもです。
残念ながら、大人の方がさまざまな個性あふれる元気な子どもたちを受け入れる器が小さいことに気付いておられないのかもしれないと思いました。
赤ちゃんは泣くのが仕事だし、子どもは遊ぶのが仕事。
大人は子どもが思いっきり遊べる環境を整えてあげること。
一人ひとりの個性を輝かせることが出来なくなってしまった私たち大人の責任は、大人ももっと学ぶことが大事だと考えます。
薬に頼らずに、周りにいる人近所の人専門家、行政、たくさんの人を巻き込んで、みんなで子どもを見守り育て合う、そんな社会を私は望んでおります。
薬があれば…というより、人の力、自分の中にある力を信じたい。
今のコロナワク〇ンも同じですね。
もっと自分の中の力を信じたいものですね。
最後までお読みくださってありがとうございます。