
・おもちゃの取り合い、おやつの取り合い、ゲームの取り合いをして、子ども同士で体を押したり他のおもちゃを投げつけたりするときって、よくありますよね。
ほんとうにもう、毎日いい加減にしてほしい!って思いますよね。。。
そういうときは、ケンカしている表面をみるだけではなく、子どもの心の奥を見てあげるようにしてあげてください。
魔法使いではないので、心の奥のことはわからない、と思われるかもしれません。
幼稚園や子育て支援でよく見かけた光景です。
園児さんは、おもちゃの取り合いでお友だち同士でぶつかり合いをしています。
自分のおもちゃを相手が取り上げたと思っていて、それを返せと心が暴れているのを、言葉でうまく表現できなくて体で表現しているようです。
そこで、
「これは、ぼくが遊んでいたおもちゃなんだよね。楽しかったね!」
「でも、お友だちも〇〇くんと同じようにこのおもちゃで遊びたいと思ったのかもしれないね?」
「どうしようか? このおもちゃでお友だちと一緒に遊ぶ? そうしたらもっと楽しいかもよ? それとも、自分だけで遊ぶ?」
「どっちでも良いよ(^^)」
ほとんどの子どもは、「ぼくが遊んでいたおもちゃなんだよね。楽しかったね」と言うところで、かなり落ち着きます。
落ち着いた子どもに、「君と同じようにおもちゃで遊びたかった(楽しいを体験したい)のかもしれないね」と、お友だちの気持ちを伝えます。
そして、「一人でも楽しいけど、二人ならもっと楽しいかも?どうしようか?」と大人から提案をします。このあたりで、子どもは自分からおもちゃをお友だちに差し出すことが多いです。
それでも、自分だけで遊びたい、という子ももちろんいますが、私はそれはそれで良いと思っています。
その子の、「今の気分は一人で遊びたい」のだから。
・子どもの感情を認めて、それを言葉にする。
→ 相手の感情を子どもに伝える。
→ 子どもが選びやすいように選択肢を話す。
→ 子どもが選択したことを見守る。
大人の皆さんはとても賢いので、「お友だちと仲良く遊ぶように!」と思い、途中で挫折してしまわれます。
おもちゃを取り上げて、「仲良く一緒に遊びなさい!」と。
そうすると、子どもは泣き出し暴れ、大人は申し訳ないといった顔をして周りに謝っておられます。
子どもはそんな姿も全部見ています。
ひとりで遊ぶと言っていた子も、それを認めて見守っていますと、しばらくすると子どもはケロッとして、ケンカしていた子とまた仲良く遊び始めます。
そういういろいろな体験をたくさんしていく中で、子ども自らさまざまな感情を体感していきます。
最近は、その貴重な体験の機会を奪っている大人があまりに多すぎると感じています。
お母さまにあとでそっとお話しをお聞きすると、「子どもが周りに迷惑をかけたらいけない、という子どものためというより、自分がしつけがなっていないお母さんと思われるのがイヤ!という本音がある」とお話しくださいました。
ケンカをしている表面だけではなく、その子の心の奥の感情にもどうぞ意識を向けて差し上げてください。
もしかしたら、大人のあなたも子どものころ、ずっと蓋をして我慢してきた「思い」を、子どもが見せてくれているのかもしれません。
感情は、感じ切る。
中途半端に抱えたまま我慢しているとまた繰り返し起きてきます。
不快な思いも、自分の感情にフィットする言葉を見つけて客観視すると消えます。
なかなか見つけられない、その場合は、簡単に感じ切るワークがあります。
講座の時に、ワークショップを通して、共に感じる体験をお伝えしていきたいと思っています。
感情は感じて良いし、感じ切るのが良い。
それを相手に伝えたいとき、受け取ってもらいやすいように表現する方法を子どもと一緒に考える。
大人の私たちは、他人の目や他人の声ばかり気にかけて、目の前の子どもはおろか、自分の感情を大切にしてこなかったのかもしれません。
感情に合う言葉を見つけると落ち着くし、解決します。
なぜなら、「言葉は神」なので、当然なのですね。
最後までお読みくださってありがとうございます!