ご訪問くださってありがとうございます!
今日は「本質につながる」のお話をしてみたいと思います。
私がカウンセリングを始めた最初のころは、ぐったり疲れ果てていました。
自分で言うのもなんですが、意外に真面目なので、「なんとかしてあげたい」、「解決してあげたい」、と思えば思うほど、自分の至らなさに自分でダメ出しをして苦しんでいました。
この考え方では、自分が今まで生きてきた経験と知識の中にあるものでしか、解決につなげることはできません。
けれど、目の前の人は、すでにご自身の中に「答え」を持っていて、ここにいらっしゃるのだと思った時から、どんな人がどんな悩みでいらしても大丈夫だと思えるようになりました。
私が解決するのではなく、クライアントさんの中に解決の答えはすでにあって、今はただ見えなくなっているだけなので、それを一緒に探っていく、そのお手伝いをしている。だけなのだと。
最初に、私の中の本質とクライアントさんの本質がつながるようにと、それを意識するようにしました。
表面の行動に惑わされず、抱えておられる悩みの奥に、かならず、答えがあり、そこを意識するようにしました。
ご自身で答えに気付かれ、涙する姿をいつも間近で拝見させていただき、感謝されながら、私の方こそ、感謝の思いでいっぱいになります。
人の本質はだれもが皆同じ。
それは、言葉であらわすにはもどかしいのですけれど、「愛」なんだなぁと思います。
カウンセリングは、さまざまなことでお話しにいらっしゃいます。
けれど、だれもが、その本質にたどり着けずに、迷ったり、悩んだりしている。
カウンセラーは、ともにその本質へと探っていくサポートするお役目。
カウンセラーが解決するのではなく、クライアントさん自らが気づきどうしたいかを自分に聞いて行動にかえていく、までを見守るサポーター役が、カウンセラーなのだと思っています。
そのための、スキルをいくつか知っていて、それを差し出すだけ。
いじめに関して言えば、いじめた方もいじめられた方も、どちらもその本質は素晴らしいものです。
その表現に違いがあったり、受け取り方がさまざまありますが、お互いが、その本質に気付いた後は、ただただ、それを信じていけば良いし、ともに成長していくようにも思いました。
もちろん、ケースバイケースであって、クライアントさんが今、どういう状況でどの段階にいるか、そしてどうしたいと思っているのか、私の本質とクライアントさんの本質の間で、じっくり話を聞きだすことから始まります。
子どもたちのカウンセリングを通して感じたことは、こどもには、信頼できる大人が近くにひとりいることが大事。
それは、親や担任の先生でなくとも、祖父母や、親戚、近所の人、先輩、校長先生や養護の先生、カウンセラー等々。
大人は、子どもの行動について、親の責任とか学校の責任とか、なすりつけ合うのではなく、ともに協力してどうしたら子どもにとってより良い成長へとつないであげられるのだろうかと同じ方向へ意識を向けることが大事です。
今、エネルギーの方向がずれているように思います。
その調整をしコーディネートするのがカウンセラーの役目。
こどものはみ出したように思う行為は、おとなへのメッセージ。
表面の行動ではなく、その奥にある本質に意識を向けます。
また、子どもを変えることに意識を向けるより、大人が変わることが近道ではないかなと私は思っています。
本質の話はまだまだお伝えしきれていないのでこれからも書いて行こうと思います。
最後まで、お読みくださってありがとうございます。